年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2020年は、新型コロナウイルスの発生及び感染拡大により大きな影響を受けた年となりました。足元では、感染拡大の第3波により社会経済活動は再び厳しい状況に置かれています。このような状況が続く中、新型コロナウイルスに罹患された皆様、及び関係者の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。また、医療従事者をはじめとする感染拡大の抑制にご尽力されている皆様に深く感謝申し上げます。
2020年の不動産市場については、新型コロナウイルスの影響により、神奈川エリアにおいても、不動産取引の停滞、オフィス空室率の上昇といった事態が生じました。特に、ホテルや飲食店等は影響が大きく、取引マインドは大幅に低下しました。一方、外出自粛等に伴うネット通販の取り扱い増加により物流施設の需要は強く、神奈川県湾岸部や内陸部において大型の取引が認められるなど、好調に推移しました。また、住宅についても相対的な安定性の高さが見直されるなど、比較的堅調に推移しました。
2021年も当面はこの流れが続くと思われますが、新型コロナウイルスの感染状況やワクチン普及の動向に左右される一年になることが予想されます。
先行きは不透明な状況が続きますが、ワクチンという希望の光は確かに見えています。
従いまして、2021年は新型コロナウイルスからの立ち直りの一年になることを信じて、私どもが出来ること、やるべきことに全力を尽くす所存でおりますので、本年も変わらぬご支援・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、当支所に関わる全ての皆様のご多幸をお祈りして、新年のご挨拶とさせていただきます。
株式会社中央不動産鑑定所
横浜支所長 田那邉 広明